Blatt

Blatt
全長    2950[mm]
全幅    810[mm]
全高    675[mm]
トレッド(前)    552[mm]
ホイールベース    1750[mm]
燃料供給方式    インジェクション
大会記録    ―[km/L]

この車体は前輪、後輪を全て隠すフルカウルにもかかわらず全幅がmにまで抑えられ、キャラクタラインを主張しながらもコンパクトなデザインとなっている。
デザイン性と機能性を兼ね備えたカウルを実現すべく、木製モノコックのシャシーを採用した。鉄やアルミなどの金属と比べ、切断・接合などの各種加工が容易かつ、溶接による熱変形がないため精度を出しやすく、カウルとシャシーのマージンを最小限に抑えられている。
また辺で作る金属パイプシャシーと比べて木製モノコックは面で製作するため強度を出しやすく、さらに木なので材料費を抑えやすいのも特徴の一つである。ただし、面で作るゆえに重量がかさみやすいのが欠点となっている。その点は他と比べて比較的強度が不要な側面の肉抜きを施すことで、シャシーだけの状態であれば一人で楽々運べる程度の重さを実現できている。
また、既製品では必要なトレッドが実現できない点、燃費向上のための軽量化などを理由にハブ・シャフトをオーダーメイドした。知識ゼロからのスタートではあったが図面から書き起こし、悪戦苦闘しながらではあったが歴代精研最高傑作と自信を持って言えるホイールが完成した。
足回りを良くしたら当然駆動系も、ということで燃料供給方式を昨年までのキャブレターからインジェクション方式に変更。ノーマルそのままだったエンジンも、エコランにとって不要なパーツを外して減量を施したり、圧縮比を上げるためピストンを交換したりとかなりの力を注いだ。
今年度の大会では不慮のトラブルであえなくリタイアという残念な結果に終わってしまったが、この車の持つポテンシャルはかなりのものであると自負しているため、来年こそは記録を残して有終の美を飾りたい。