Jessica

全長 2850[mm]
全高 480[mm]
全幅 620[mm]
トレッド(前) 570[mm]
ホイールベース 1710[mm]
記録 296.100[km/L]



 このマシンは私たちのチームが初めてアルミフレームを採用したマシンであり、来年度への練習用として作り上げられたものです。フレームの材料はアルミニウム7N01を用いています。このアルミニウムはほかのものとは違い溶接したときに強度が回復しやすいのが特徴です。またアルミニウムは鉄よりも軽量で、外装もプラダンを採用したことによりマシン全体の軽量化に成功しています。それからフレーム下部の強度を向上させるため部材同士を重ね合わせるはめあいを行っております。ただしこの加工方法はたくさんの時間と手間がかかり大変なものです。そのほかのフレームのパーツは極力加工を簡単にするために斜めのパーツを最小限にしておりますが、箱型にすることにより剛性を向上させることができました。トレッドを狭くすることにより直進時安定させることができました。タイヤに関しては前輪2輪にエコラン用のホイールを採用したのでより転がりやすいものとなりました。
 カウルについて、材料はプラダンを使用しました。これは加工が容易であることと比較的簡単に手に入り安価であるからです。反面FRPなどに比べると強度、剛性が下がり、また流線形状ができないなどデザイン面で制限がかかってしまいます。そのため空気抵抗を考えた設計が難しくなってしまいました。
 このマシンの問題点は、中間軸の高さが低すぎたことによって上の方向に荷重がかかってしまい回転させるとたわみが出てしまったこと、先端部が短すぎたり全高が高すぎたりしたことによってデザインに制約ができてしまったこと、排気管の位置を考慮してなかったことによって製作途中でフレームを切断しなければならなかったことなどがあげられます。また、製作途中で排気管をつぶしてしまったこと、後輪取付け部にゆがみが出てしまったことなどの製作上の課題もあります。
 来年度はこれらの反省点を踏まえて設計、製作を行っていかなければなりません。フレームに関しては不要なフレームを減らし、斜めのパーツを追加するなど強度、剛性、軽量化をさらに追及し、カウルに関してはプラダンではない材料に挑戦したいと思います。